むちうち(外傷性頚部症候群)でレントゲンには異常がないのに痛いのはなぜ?

こんにちは!
東住吉区桑津のやまぐち接骨院
院長ヤマグチです。

交通事故の衝撃は思ってる以上に強いものだからなんです。

まず、はじめに知っておいてほしいのは
交通事故での衝撃はめちゃくちゃ強いということです。
例えば、時速40キロで追突された場合
ビルの3階から飛び降りたぐらいの衝撃と言われています。
想像してみてください。
ビルの3階からジャンプ…
相当な衝撃ですよね。
だから「なーんだただのむち打ちか」ではないんです。

交通事故でのむちうち(外傷性頚部症候群)はただのケガではない

一般的に言われるむちうちは、
お医者様の診断では外傷性頚部症候群という診断がくだされます。
これは骨折や脱臼などのようにレントゲン検査上では異常が診られないものがたくさんあります。

つまり、見た目にはわかりづらいけど
確かに自分の身体には自覚症状があるんです。

 

レントゲン、CT、MRIなどの画像検査で異常がなくても
手のしびれ、感覚がにぶい、だるい、首から肩にかけての痛みなどがあることが多いですね。

 

その他、ムチウチによくある症状です。

  1. 頚部、背部痛
  2. 頭痛、吐き気
  3. めまい、浮動く感、耳鳴り
  4. 異常感覚、神経障害、シビレ感
  5. 筋力低下、特に握力
  6. 記憶障害、睡眠障害等
  7. 視覚障害

 

うちに来院される方にもこれらのことをお聞きします。

 

むちうち損傷にも種類があります。
以下の通りです。

1)頸椎捻挫型

経過:事故により受傷、頸部に軽い違和感あり、当日事故近所の病院の救急外来を受診して、頸椎X線を撮影され、骨に異常なしと診断された。翌日になって頸部の張りが強くなり痛みが出現した。手足にしびれなどはなかったが頸部を動かすと痛みが出現して肩が少しこりやすくなった。

 

2)神経根型

経過:事故後、頸部と片側上肢、肩甲骨に痛みとしびれを自覚した。しびれは頸椎の運動によって強くなり、手指に知覚異常が存在した。下肢には異常はない。

 

3)脊髄症型

経過:事故後、頸部痛のみでなく、両側上肢、下肢にしびれや動きのにぶさが出現した。階段の昇降が不自由で、洋服のボタンかけが不自由である。

 

4)バレー・リュー型

経過:事故後、頸部痛と頭痛が合併し、めまい感、吐気などの自律神経症状が合併する。不安感が強くなり不眠なども出現することがある。

 

5)胸郭出口症候群型(仮)

経過:病態が不明な点が多く、統一した見解はない。頸部痛だけでなく、おもに片側の上肢にしびれと冷感が生じる。しびれや冷感は、上肢位置によって変わる。神経根型と似ている。頸椎の位置によってしびれが変わるのが神経根型で、肩の動きによってしびれが変わるのが胸郭出口症候群型である。

 

6)脳脊髄液減少症型(仮)

経過:病態に不明な点が多く、統一した見解がない。頭痛、頸部痛を主訴とする。横になっている時には、頭痛が軽減しているが、座位や立位をとると次第に頭痛と頸部痛が出現してくる。微熱、めまい、吐気、眼症状、集中力障害、記憶力障害など合併して、自律神経症状が強い場合には、バレー・リュー型との判別が難しい。

『むち打ち損傷ハンドブック-頸椎捻挫から脳脊髄液減少症まで』遠藤健司編著より引用

見た目にはわかりづらい。だから理解されないことに悩まれることも。

骨折などは固定をしたりするんで見た目にはわかりやすいじゃないですか?

手がしびれる、視力が落ちる、不安が強くなったり、不眠になる
などの症状は見た目にはわかりません。

だから職場や他人に理解されないこともあり
悩まれる方も多いんです。

しかし、それは身体にとっては立派な異常。

気になる症状があれば遠慮なく
お医者さんにしっかり相談することをオススメします。

そしてリハビリに専念してあげてくださいね!


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山口 貴史

大阪市平野区出身の柔道整復師 学生時代はガッツリ野球にのめり込んでいました。 接骨院を閉めて出張専門として新たな道をスタート。 大阪市内を中心にどこへでも行きます! お役に立てることを書いていければと思っています。

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